テーマを文章に含ませるメリット四つ!
- 文章に構成が生まれる
- 文章に意味が生まれる
- 読み手に感動を与えられる
- 文章に説得力が生まれる
鬼滅のテーマから、つまらない文章を治す
私が鬼滅の刃のコミック最終巻を観た時、この物語のテーマは「継承」であると、作者がこぼしていた…
よって、テーマとは単純に、単語で一言で表せるモノというイメージとして、作品の大勢のファンに認知されていったんだけど…
実はテーマは、一つではないんだ…コレが…
以前、チャット仲間に鬼滅の刃のテーマって何かわかるかな? と質問したが、彼は煉獄さんと猗窩座(あかざ)の迫真のバトルシーンのスクショを貼ってこう応えた…この興奮のシーンにそういうテーマ?…とか、忘れちゃうYo!とか…(そりゃただの感想だろ…
もし、それが可愛い少女なら、そうだね!煉獄さんカッコイイね!…という一言で話は終了だっただろう…(※残念ながら社会人の若者である
つまりは、アニメの動画会社ufotableさんが、作者の吾峠呼世晴さんに勝ったんだねぇ…とツマラナイお話となった訳だ…(まぁ…消費するだけの視聴者はそういうものだが…ブログや物書きにとって、テーマを使えなければ、それは意味も価値もない文章しか作れないことと同義。
文章を上達したい者にとって致命傷だが、むしろテーマって重要なの?、と気づければ文章力は上達する。
テーマは難しくない
結局テーマって何なのかというと、鬼滅のテーマが一つしかなく「継承」だけなら、主人公竈門炭次郎は、ラスボスの鬼舞辻無残の、鬼の力を継承しないとオカシイわけだ。
だって、継承がテーマならそうなるでしょ? でも最終巻では、炭次郎は鬼舞辻無残の「継承」を破棄したのだ。
それはつまり、もう一つ別にテーマが作者により設定されている…という事になる。
物語やブログの文章を書くにあたり、「継承」みたいな善悪のない単語をテーマにすることはできない…(というか、不可能だったりする…現実で水の呼吸ができないのと同じくらいに…
物語のコンセプトテーマ 主人公のテーマ
テーマが一つでは、文章や物語が上手くならない
まずは文章がブレないために、テーマを二重化する。
●鬼滅のコンセプトテーマを 「継承」として…
●鬼滅の主人公(物語の始まりと終わりを司る存在)テーマを 「憎しみの連鎖を止めるには、罪を憎んで人(鬼)を憎まずである」とする。
簡潔に鬼滅のテーマを構造解析してみると、この二つに集約されていると思うのだが、どう思う?
竈門炭次郎は、作者によって物語の始まりであり、物語を終わらすものとして最初から設定されているのがわかるだろう。
継承の概念に善悪はないが、主人公以外のキャラが継承に善悪を規定していき、ラスボスの鬼舞辻無残の継承を、主人公のテーマである「憎しみの連鎖を断つ悪」の象徴となりラスボスの継承は、断ち切られ物語は主人公のテーマで終わらせることに成功する。
そう、つまりはテーマの二重化なのだ。
ブログの文章や物語の上達に、テーマを二つ決めて書いてみる
●コンセプトテーマを 「短い文章」として。
●起承転結のテーマを 「説得するためには、最初結論から言うほうが人は納得する」とする。
どうだろう?
これで、書きやすくなったと思うし、脱線してツマラナイ文章にはならない。
テーマの二重化で、文章力は上達する
ブログの文章も、物語も基本的に、この二つのテーマを規定しておけば、ブレずに思ったような文章が書けるようになる。
物語なら世界観のコンセプトテーマ、主人公のテーマとか。
ブログ記事なら、著者の思想をテーマ、詐欺師の話術のテーマとか。
最初は混乱するかもしれないけど、テーマの二重化を規定して書いてみよう、そうすればやがてテーマを何重に合わせて、さらに独自の深みのある文章表現も可能になるだろう。